20サイト以上から収集した1,685件のフリーコンサル案件を独自分析。4月との変化、月額単価分布、需要スキルTOP15、SAP/ERP需要の上昇、AI案件の高止まり、高単価倍率ランキングまで。フリーコンサル市場の「今」を実データで読み解きます。
Consul Choiceは、20サイト以上のフリーコンサル向けエージェント・マッチングサイトから案件データを毎日自動収集しています。本レポートは、2026年5月末時点のアクティブ案件1,685件を独自分析した月次マーケットレポートの第3弾(2026年5月版)です。先月の2026年4月版レポートからの変化に注目しながら、フリーコンサル市場の最新動向をデータで読み解きます。 本レポートのデータは自由に引用・参照いただけます。引用の際は出典として「Consul Choice フリーコンサル案件市場レポート(2026年5月)」および本記事URLの記載をお願いします。
レポートサマリ:今月の5つのKey Findings アクティブ案件数は1,685件、4月のピーク(2,091件)から-19.4%の正常化
— 4月の新年度予算スパイクが一巡し、充足・終了で適正化。ただし3月(1,646件)と同水準で、直近30日の新着は591件と新規流入は引き続き旺盛。 月額単価は中央値130万円・平均133万円で安定
— 4月(中央値130万円・平均134万円)からほぼ横ばい。月額100万円以上の案件が83.3%を占め、「最低ライン100万円」構造は健在。 SAP・ERP需要が上昇 — SAP 12.6%→15.8%、ERP 10.1%→15.0%
— S/4HANA移行期限(2027年末)に向けた駆け込み需要が本格化。月200万円超の超高単価案件でもSAPが24.2%を占めるまで台頭。 AI関連案件は19.2%で高止まり(プラトー)
— 4月に倍増した後は横ばいだが、直近30日の新着591件のうち23.0%(136件)がAI関連で、新規案件の主力であり続けている。 高単価倍率1位は「中期経営計画(中計)」で2.23倍、PMIが2.00倍で続く
— 経営に直結する戦略実行ポジションが最も効率的に高単価を取れるカテゴリという構造は4月から継続。Databricks(1.82倍)でデータ×AI基盤も台頭。
調査概要
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案件数推移:4月のピークから正常化、新着は高水準を維持
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4月に+27%へ急拡大したアクティブ案件数は、5月に1,685件まで-19.4%の調整となりました。これは案件市場が縮小したのではなく、新年度(4月)に集中した予算執行・新規プロジェクト開始の波が一巡し、充足・契約成立・募集終了によって在庫が適正化したものです。
実際、5月のアクティブ案件数1,685件は3月(1,646件)とほぼ同水準であり、4月が新年度効果による一時的なピークだったことがわかります。さらに、直近30日の新着案件は591件と高水準を維持しており、月間ベースで毎日約20件のペースで新規案件が追加されている計算です。市場の新陳代謝は活発で、選択肢が枯渇しているわけではありません。
月額単価の分布
全体分布(1,597件)
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主要統計値
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分析コメント
単価は4月からほぼ横ばいで安定しています(平均-1万円、中央値は130万円で変化なし)。最頻値レンジは120〜150万円帯(32.8%)で、4月に同率トップだった150〜200万円帯(28.1%)を上回り、ボリュームゾーンがやや下方に厚くなりました。
ただし、依然として月額100万円以上の案件が83.3%を占め、フリーコンサル市場の「最低ライン100万円」という構造は健在です。年収換算では中央値130万円=約1,560万円(12ヶ月稼働の場合)。
報酬の詳細シミュレーションはフリーコンサルの年収リアル【領域別・経験年数別の報酬データ】、単価交渉のコツはフリーコンサルの単価交渉術【月額20万円アップの実践テクニック】で解説しています。
需要スキル・テーマランキング TOP15
タイトル+詳細を含む全文検索でキーワードの出現件数を集計しました(複数ヒット可)。
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分析コメント:SAP/ERPとM&Aが上昇、AIは高止まり
PMOは41.7%で圧倒的1位を維持。プロジェクトマネジメントは案件のテーマ(DX、SAP、AI導入、業務改革)を問わず必要なため、フリーコンサル案件の最大ボリュームゾーンであり続けています。詳しくはPMOフリーコンサルの完全ガイドをご覧ください。
今月の最大の変化はSAP(15.8%)とERP(15.0%)の上昇です。SAPは4月の12.6%から+3.2pt、ERPは10.1%から+4.9ptと大きく伸び、ともにTOP6入り。S/4HANA移行の最終期限(2027年末)が約1年半後に迫り、駆け込みの移行プロジェクトが本格化していることを示しています。SAP案件全体は266件、うちS/4HANA明示案件は42件。詳細はSAPフリーコンサル案件の完全ガイドで解説しています。
M&A(7.5%)も4月の2.8%から件数を大きく伸ばし、TOP15入り。PMI(買収後統合)や中期経営計画と並ぶ「経営×実行」テーマの拡大が続いています。
一方、AI(19.1%)は4月(19.0%)からほぼ横ばいで高止まり。3月→4月で比率が倍増した急成長局面が一巡し、プラトー(踊り場)に入りました。とはいえ後述の通り新着案件では4件に1件がAI関連で、需要そのものは堅調です。AIの詳細トレンドはフリーコンサルが押さえるべきAI案件トレンド大全(2026年版)で別途解説しています。
高単価案件の分析:月150万円超の条件
月額150万円以上の案件は580件(36.3%)。これらに多いスキルを分析しました。
高単価案件に多いスキル TOP10
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高単価倍率ランキング:5月の最効率スキル
高単価倍率=高単価案件での出現率÷全案件での出現率
数値が高いほど、そのスキルを持つことで高単価案件にアクセスしやすいことを示します。
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5月の発見:「経営×実行」スキルが高単価倍率の上位を独占
4月に続き、中期経営計画(中計)2.23倍、PMI(買収後統合)2.00倍、M&A 1.61倍と、経営に直結する戦略実行系スキルが高単価倍率の上位を占めました。これらは シナジー創出計画・組織統合・基幹システム統合と、戦略×実行の両面スキルを要するため希少価値が高く、月150万〜250万円のレンジに集中しています。
今月の注目はDatabricks(1.82倍)が3位に浮上した点です。データ基盤×AI(レイクハウス、機械学習基盤)を構築できる人材が、戦略系に次ぐ高単価ゾーンを形成しはじめています。あわせてSAP(1.51倍)・S/4HANA(1.59倍)も倍率を高水準で維持しており、SAP移行アーキテクトは「需要量(出現率15.8%)」と「高単価率(1.51倍)」を両立する稀有なポジションとなっています。
月額200万円超の「超高単価」案件の特徴(132件)
月額200万円以上の案件は132件(全体の8.3%)。出現キーワードTOP6は以下です。
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戦略コンサルティングが超高単価ゾーンの約4割を占める構造は3月・4月から不変です。今月の変化はSAP(24.2%)・ERP(22.7%)が超高単価帯のTOP5入りしたこと。S/4HANA移行を統括できるシニアSAPコンサルが、戦略・PMOに次ぐ超高単価ポジションへと存在感を高めています。AIも21.2%で引き続きTOP6にランクインしています。
リモート可案件・勤務地分布
リモート区分
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リモート可案件が50.5%で過半数を維持(4月50.4%)。週1〜3日のオンサイト併用を含むハイブリッド案件が定着しています。リモートワークの実態はフリーコンサルのリモート案件トレンドで詳述しています。
勤務地TOP3
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東京都内が全体の約46%を占めますが、リモート併用が過半数を超えたことで地方在住からの参画も現実的です。大阪府は39件で続きます。
AI関連案件のスポット分析
AI関連案件は324件(全体の19.2%)。4月(401件・19.2%)から件数は減ったものの、これは母数(総アクティブ数)が-19.4%減ったためで、シェアは19.2%で完全に横ばいです。直近30日の新着591件のうち、AI関連は136件(23.0%)を占めました。
AI案件の単価分布(311件)
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AI案件の平均単価は134万円・中央値130万円で、市場全体(平均133万円・中央値130万円)と同水準。「AI=高単価」という単純な構造ではなく、ジュニア〜ミドルAI案件がボリュームゾーン(100〜150万円帯で48.9%)を形成していることがわかります。
生成AI/LLM特化案件は8.3%
生成AI・LLM・ChatGPT・Claude・Gemini・Copilot・RAG・OpenAI・Bedrock等のキーワードを含む「生成AI/LLM特化案件」は140件(8.3%)で、4月(173件・8.3%)からシェアは横ばい。PoC段階から本格導入フェーズへの移行はまだ途上で、伸びしろが大きい領域と言えます。
詳しくはフリーコンサルが押さえるべきAI案件トレンド大全(2026年版)で解説しています。
データから導き出すキャリア戦略(2026年5月版)
独立を検討中の方へ 月額100万円以上の案件が83% → ファーム経験者なら独立後も高水準の報酬が期待できる PMO案件が最多(41.7%) → PM/PMO経験は最も参入しやすい入口 中央値130万円 → 年収1,560万円が「普通」の水準
独立のロードマップは未経験からフリーコンサルになるには、メリット・デメリットはフリーコンサルのメリット・デメリット完全解説をご覧ください。
単価アップを目指す方へ:5月のデータに基づく戦略的スキル選択
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案件探しの効率化
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レポートの更新予定
本レポートは月次で更新し、フリーコンサル市場のトレンド変化を継続的に追跡します。次回レポートは2026年6月末を予定しています。
最新の案件データはConsul Choiceで毎日更新しています。
Q. 2026年5月時点のフリーコンサル平均単価はいくら?
平均月額133万円、中央値130万円です(1,597件のデータより)。年収換算で約1,560〜1,596万円。4月(平均134万円・中央値130万円)からほぼ横ばいで、安定した水準が続いています。
Q. 5月の最も需要が高いスキルは?
PMO(41.7%)が圧倒的1位。次いで戦略(26.0%)、データ(23.6%)、AI(19.1%)。今月はSAP(15.8%)・ERP(15.0%)が大きく伸び、S/4HANA移行需要の本格化が鮮明になりました。
Q. なぜ案件数が4月から減ったの?市場は縮小している?
いいえ。4月(2,091件)は新年度の予算執行・新規プロジェクト開始